弁護士3年目のリアル

弁護士3年目のリアル

弁護士登録をして3年も経過すれば、そろそろ自分一人で事件処理をできるようになり、顧問企業などができてくる方もおられます。

ただ大手か町弁かによってその実情は大きく異なります。収入や働き方など、それぞれどのようになっているのでしょうか?

以下では「弁護士3年目のリアル」な姿を、大手と町弁に分けてご紹介します。

「弁護士3年目のリアル」な姿

大手の場合

大手とは、東京のいわゆる「4大事務所」などと呼ばれる巨大ローファームのことです。

  • アンダーソン・毛利・友常法律事務所
  • 長島・大野・常松法律事務所
  • 西村あさひ法律事務所
  • 森・濱田松本法律事務所

ここにTMIを足して5大と言うこともあります。

これらの大手の場合、仕事内容も忙しさも給料も、一般の町弁とはまったく異なります。

仕事内容としては外国企業を含めた企業関係がほとんどで、事務所での書類作成や調べものなどが主となります。高い英語能力も必須です。一方裁判所に行って「訴訟」に関与することはほとんどありません。

収入は高く初年度から1000万円を超えますし、3年目ともなれば、1500~2000万円程度支給されていることも多いです。

ただ大手はシビアです。3年目になると、将来出世コースに乗れる人とそうでない人の格差が生じてきます。たとえば有期契約の事務所の場合、その頃までに芽が出ないと、契約を更新されない可能性もあります。

また優秀な人材に対しては事務所が投資をして留学させたり官公庁や大手企業に出向させたりしますが、期待薄な人材にはそういった対応はありません。

大手の弁護士にとって3年目は「岐路」となる年とも言えるでしょう。

町弁の場合

勤務している人が多い

では町弁のリアルはどのような姿なのでしょうか?

町弁は、一般の家賃請求や明け渡し請求、貸金請求などの民事時事件、離婚や相続などの家事事件、刑事事件、少年事件など一般の人がかかわる雑多な事件を取り扱います。

企業法務を扱うこともありますが、大手とは異なり地元の中小企業を相手にすることが多いです。

いきなり独立する方もいますが、一般的にはどこかの事務所に就職して、そこで経営者弁護士の仕事を手伝いながら自分のスキルを高めていくスタイルをとります。

3年目程度であれば、まだ独立をせず勤務を継続している方が多いでしょう。

収入は・・・

町弁の収入

町弁の場合、給与額は大手と比較にならないほど低くなります。事務所や地方にもよりますが、3年目でもだいたい500万円程度までであることが多いです。

ただし町弁の場合「個人事件」を受任できることが大きいです。個人事件とは、勤務弁護士が自分の事件として、事務所事件とは別に依頼を受ける事件です。ボスの事件ではないので、基本的に報酬は勤務弁護士本人ものとすることができます。勤務しつつも「自分の顧問企業」を抱えている勤務弁護士も存在します。

3年目程度の弁護士の場合でも個人事件の多い方の場合、年収が1000万円を超えるケースも多数あります。

ただしここで1つ、注意があります。それは、事務所に個人事件の収入を入れないといけないケースがあることです。事務所の規約で「個人事件の収入の3割は事務所に入れる」などと決まっていたら、本人の手元に入ってくるのは7割です。経費負担割合が増えると個人事件を受けるうまみが減っていきます。

そこで個人事件をどんどん受任できる優秀な町弁は、早期に独立をして自分の事務所を構える方が良いのです。3年目になると、独立開業を考える勤務弁護士も増えてきます。

キャリア・働き方を見つめ直す

以上が弁護士3年目のリアルな姿です。大手に就職するか町弁となるかでその後の弁護士人生が大きく変わってくるので、この記事を参考に、当初の段階で慎重に選択して下さい。

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